タイ・バンコクの台所、クロントーイ市場の活況

交通の要衝に広がるバンコク庶民の胃袋

タイ・バンコクのチャオプラヤー川近く、ラーマ4世通りとアソーク通りから続くラチャダビセック通りが交わる交差点の南の一角に、バンコク庶民に親しまれるクロントーイ市場はあります。 最寄り駅は、地下鉄(MRT)クロントーイ駅かクイーン・シリキット・ナショナルコンベンションセンター駅。徒歩5分ほどで、チャオプラヤー川沿いのクロントーイ港が管理する市場に到着します。 600万人を超えるバンコク市にあって最大の生鮮食品市場。広さは3万平米ほど、店舗数は1000軒を優に超えるといい、まさにバンコク庶民の胃袋といって過言ではないでしょう。

東京ではお目にかかれない市場の光景

クロントーイ市場に並ぶ商品は、肉類、魚介類に野菜や果物の生鮮食料品。加えて米に調理用品と、食材から道具まで料理に必要な物はなんでも揃っているところです。 日本人や西洋人などが驚かされるのは、肉屋の陳列台に豚の頭や足などがそのままの姿で鎮座していること。また店先の竹籠の中で、身売り先が現われるのを待つ鶏たちの様子が見られることは、クロントーイ市場ばかりでなくタイや東南アジアの市場の普通の風景です。 カエルや蛇、トカゲが生きたまま売られているのを目にすると、野生動物保護に関心のある人や「グロテスクな姿」の爬虫類が嫌いな人は、眉をしかめ目を背けるにちがいありません。

プラニンからナマズまで、市場は川魚の宝庫

市場はクロントーイ港に近いという場所柄、川魚が豊富。プラニンからナマズまで、日本ではあまり食卓に上がらない魚類が所狭しと並んでいます。 実はプラニンは日本と深く関わりのある魚で、プラニンの「ニン」は平成天皇が明仁親王と呼ばれていた皇太子時代の功績に因んで名づけられたもの。プラはタイ語で魚、「ニン」は明仁親王の「仁」を音読みしたものです。 食糧事情に恵まれていなかった1960年代当時、タイを訪問された皇太子殿下がティラピアつまりプラニンの養殖を勧めたことから命名されました。 ちなみに、貝類では日本では馴染みのないホイケーンも健在。ホイケーンは血に似た汁が珍味な貝で、バンコクではタイ人相手の大衆食堂で味わうことができます。 クロントーイ市場は、かつては治安の心配された大規模スラムに近く、外国の観光客が立ち入ることはほとんどありませんでした。ボランティア団体の活動が実りスラムも大きく改善し、いまではむしろ市場でのトゥクトゥクの暴走のほうが危険かも知れません。

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